sabato, maggio 29, 2004

無題

とうとう邦人ジャーナリストに犠牲者が出てしまいました。

まんま文字通り”死者に鞭打つ”ような、
こんな事になってしまったのに、それでも
”自己責任”を持ち出す人が居ることに
・・・ほとんど思考が停止して、ただ吐き気だけを感じます。
どこの国でも、こんな恥知らずな政治家を見ることはできないのでは
ないでしょうか?たとえ政治家本人が冷血で
このようにアタマで思ったとしても、本来なら
まさか口には出せないようなとんでもないことです。
これが許されていることは異常です。

本人に覚悟があったとしても、私には覚悟がありません。
私はショックです。
今回のこの事件は、現場が戦場であったということ以上に
今まで、第二次世界大戦後、私たち日本人が平和主義の国の民であるからこそ
持ちえた、ある防御、安全さが、
失われ危険度が増した事を示すもののような気がしてなりません。

初めて、自衛隊を派兵して能動的に戦争主導者のアメリカを支持したから
今までは、ぎりぎり可能だった戦場取材や本当の人道支援が、
敵としてみなされるという形の今までとはまったく違うレベルで、
危険な事になってしまったような気がします。

危険を承知で行ったのだから、亡くなっても本望だったのだ、
仕方ないのだという言葉は
ご家族だけが口にできるものな筈です。
なのに、身内でもないのに
「だから言わんこっちゃない」
みたいな発言が許されるような国は、もしかして日本だけかもしれないと
いつのまにこんな国になっていたんだと
戦慄を覚え、薄ら寒く、鳥肌のたつような不安でいっぱいです。