sabato, giugno 19, 2004

なしくずし

多国籍軍参加なんて事があんなに簡単に決まるんでしょうか。
反対する立場の野党は少数派だから、
という理由で、もう何も手が無かったんでしょうか。
または、何よりも、反対する立場の
ただの一市民の私達には他に何かできたのでしょうか。
もしかしたらできたんじゃないかなぁって、今も頭を抱えています。

今、憲法の周辺で起きているのは、
議論じゃなくて蹂躙だと思います。
議論というのは、双方の意見が同じように主張して、
お互いがそれぞれの意見を吟味して、
それで、結局一番良い方法は何か考えることができて
はじめて成り立つと思うのですが、
今現実には、まず、もう話は片方の主張する形で進んでしまっていて
話だけでなく現実に、”軍隊”が”戦地”にまで
”武器”をかついででかけちゃっている状態です。
それに対して、もう片方は随分無力です。だから、力の強い方の
最近の言い方は、「国民の皆様にも理解していただく」とか
「説明責任を十分に果たしていないから
理解していただけていないのに」とかいう事に
なってしまっていますよね。
それじゃおかしいですよ。
頭から、結論を決めちゃっていて。
説明をたくさんすれば理解されるのが前提なんて。
自衛隊を撤退する可能性が、違憲であるにもかかわらず、
まるで念頭に無いなんて、変。
そして、議論であれば意見を同じように並べる事ができる筈なのに
憲法九条や前文を今までどおりに大事にしていきたいと
思う側のものをいう場所は、かなり限られていて抑えられている
ような気がします。
民主党と自民党(+コバンザメ)しか政党がないかのごとく話が進んでいて
その両方が、改憲だの創憲だのぶっそうきわまりない事を言う陣営で
その両者しか声を響かせられないのはフェアじゃない。
もともと、民主主義国家をがんばってやって行こう、と決めた時点で
それなりに、こういう場合に備えた仕組みはいろいろあるはずです。
国会・・・は、機能しませんでしたが、三権分立というのがあります。
道理と分別を持って、物事を進めている人達は、だから
日本の各地で訴訟をおこしました。
18日には名古屋で第一回口頭弁論がありました。
このような訴訟は、それをおこした誰もが、
各自本人の為だけに参加しているのではない事は明らかです。
これは、日本の国民全体の権利を守り
平和主義の崇高な義務を果たす為におこされた訴訟だと思います。
と、すれば、国民全体がその経緯を知る方が良いんじゃないでしょうか?
みんな当事者なので。
でも、こういう訴訟のニュースは、報道で流されることがほとんど無いです。
あっても数秒です。
これじゃ議論としてやっぱり成立していません。