sabato, gennaio 15, 2005

まとまらないまとめ 一部だぶりあり

NHKの番組が、政治的な介入を受けて改編された・・かもというニュース、
関連する情報を見る限り、中川現経産相さんの証言の変移などからも
個人的には事実なんだろうと思うのですが
(これだけいつも”記憶が混乱”する人がこんな責任ある職務に就いてて
お仕事大丈夫なんでしょうか?)
私は、現在出ている所のどの説が事実だったにしても、どっちにしろ嫌です。
政治家がNHKの幹部な人を呼びつけて
政治的圧力で番組、事実を歪曲したのであっても
NHKの幹部の人達が、
自らはせ参じて、自ら番組についてお伺いを立て
顔色を見て、自主的に自粛し番組を編集したのであっても。
国の予算をもらって、つまり、うちらが払わされている税金を使うために
その額を思うように支給される為に
情報や報道、番組を、その人達だけが払っているわけではない税金について
采配を振るう権力を持った人達の思うように
おもねって作るような、そういうNHKの体質が
どっちにしたって、ある、という事じゃないですか。
番組が、改編された以上。そしたらどっちにしろ嫌ですね。

今回の番組については、なんかうさんくさいまま4年経過してしまいましたけど
でも、今になってであれ明るみに出た事は
まだ、日本の報道には、経済事情だけでなく、気持ちを持って仕事をしている
人の存在を感じられて、希望が持てます。
今回、リスクを覚悟して良心に従って勇気を出した人が
このあと、嫌な思いをしてはいけない、と思う。
このままうやむやになってしまっちゃいけないと思います。

せっかく開かれた突破口は、報道に関わる全ての人に継承され
徹底的に、全部分解掃除されてほしいです。
絶対に、うやむやのまま、竜頭蛇尾に流さないで
勇気を出したこの人だけが損だった、ずるい人が巧くたちまわった
という事にはならないようにしないといけないと思う。
とかげのしっぽ切りにならず、情報を得る側もひとりひとりが注目を続ける事により
これは、現在の報道が少しでも変わるきっかけになるかもしれません。

イラクの人達が、何故国民選挙に反対行動を取るのか、
クバイシ師が、12月末、語った理由は
「アメリカが押し付けた選挙項目がある。それは、いかなる新政府が発足しても、
例え米軍がイラクで人権侵害を犯そうがそれを変える権利はなく、
新政府はその軍と治安と警察にかんする全ての権限を
アメリカの支配下に置かなければならないと定めているのだ。」
と語ったそうですが
http://peaceonyatch.way-nifty.com/peace_on_iraq/
その言葉が公式なものでなくても、
このアメリカの選挙項目の方は公式なはずですが
今のところ、ニュースでそれを伝えているのを観た覚えはありません。
またリバー・ベンドは誰が立候補するのかイラクの人たちは知らされていない
と書いていましたが、そりゃ、選挙としておかしな話と思いますが
日本のテレビが伝えているのを観た事はありません。
アメリカから渡される情報だけで、イラク戦争を報じてしまった所がある
と年末の特番なんかで反省しているのを見ましたが
その後、イラク側のムジャヒディンの人の話している所や、
サドル師側近の話などが放送されても、
攻撃的な部分ばかりが選別された印象を受けました。
多分、イラクの人達がみんな知っている状況を、
私達”西側のメディア”からの情報だけを得ている人は
ぜんぜん知らされていないと思います。
それでは、例えばいくら世論調査をしたって、
調査される方も正しい判断なんかできません。

報道番組というものが、自分達が良いと思うかどうか、ではなく
立場上も含め損得を考えて作られている、のだとして、
それが、今回の問題をきっかけに変われば、随分いいと思います。
日本の選挙の時の、国民の無関心、投票率の低さだって、
報道にまったく責任が無かったとは思わないんだ。私。

自分の発する言葉の力、風圧を
安部自民党幹事長代理さんが、自覚していないのではないか、というコメントを
聞いたのですが、
いや、充分以上に自覚していると私は思います。
北朝鮮に拉致されていた家族が、ようやく全て揃った地村さんのお父さん
最近ニュースで観ると、以前とはまるで別人かと思ってしまいました。
顔も声の調子も、ぜんぜん違う人のようです。優しげで。
家族を拉致されている、という苦しみがどれだけこの人をさいなんでいたかを
改めて感じます。
家族が、どこかに居て助けを求めている、と思いながら長い時間を耐える事は
とても辛い事だろうと思います。
そういうときに、実行力を持っていそうな、それなりの立場の人が
「こうなれば、帰ってくる可能性があるのですけどねぇ」
とほのめかしたら、家族としては、
可能性がある方法が何故実行されないのか
何故、他の人たちはそのことに協力してくれないのかと、
目から火花の散る思いを持つでしょう。
あくまで、私のたかが空想なんですけど。
家族、子供が拉致されているその被害者が訴える言葉は
どうしても人々の心を動かさずにいられません。
同じ意見でも、表面に出たとき人々に対して説得力も持つでしょう、
政治家が口にするよりも。

それにしても、その想像が現実だった場合
こういう人の心を利用するやり方は、ひどいよなぁ、と思います。
津波被害だってそうです。
今、あの状況においてだと、救援活動は少しでも多い方が良い。
装備も整っていて救援を能率的にできるであろう自衛隊は
支援の為に派遣されていいと、誰もが思ってしまうじゃないですか。
本来であれば、災害対策隊となって災害救援をその任務と専らにし、
そうなってからの海外派遣の方が良いようにも思うのですが
それじゃ間に合わないじゃないですか。
被災地に助けが必要なのは今です。何か決めてからでは間に合いません。
そこを利用して、軍隊としての現実的側面もある自衛隊の海外派遣を、
暫定的なものでなく本任務にしようという動きがあるようですね。
自然災害とそれに苦しむ人たち、それを助けたいと思う人の人情を
はぁ、そう利用するのか、何でもありだな、と寒気をおぼえます。

戦前の日本にしろ、フセイン政権下のイラクにしろ
そして、現在の北朝鮮にしろ
じゃあ、どうしたらよかったのかな、どうすれば良いのかな、
と思います。
暴力による抵抗を行って犠牲を出す事は避けたいとき
この圧制から国民が国民自らによって解放される為に、
どうしたら良いんだろうと、良かったのだろうと思います。
イラクのことについて、アメリカ政府はイラク国民から、
自分達の手で自由と民主主義を奪回する権利を奪ってしまった、という言葉を読みました。
北朝鮮の人達も、自分達の手で、解放されるのが一番良いだろうと思います。
でも、その為に、では外の国としてはどうすればいいんだろうと思うのです。
なんにしろ、立ち上がるべき人々が、立ち上がる前に餓死してしまったら
どうしようもない、というのはわかります。
大事なのは、北朝鮮で今苦しみながら生きている人が死なない事です。
お米などを支援すると、それを売って中心の政府権力が豊かになってしまうばかりだ
という話があります。
とうもろこしなど、商品価値の無いものであれば
”人民”に届くかもしれないといいます。
今のところ、私はそれが一番良い方法に思えて、他に無いような気がするんですが。
商品価値の少ないような、おいしくないものを支援すると体裁が悪いんでしょうか?
体裁じゃなくて、大事なのは届く栄養です。
食物が届いて、北朝鮮の人たちが餓死を免れ、
北朝鮮で歴史が動き、人々が自由を得る事ができる日が来たら
その後に、「日本からの救援物資はひどい代物ばかりでまずいし最悪だった、
このようにすれば、もっとましなものを私達に届けられただろうに、」
と証言してくれれば「このように、」のその方法がわかり、
別にまたそういう機会が訪れたときの為に、
成長する事ができます。そういう事を伝える前に、その人たちがみんな死んでしまっては、
いつまでも、その方法がわかりません。
経済制裁とか支援打ち切りとか聞くと、何か違うなぁと思ってしまいます。

それにしても、今、北朝鮮の人たちが自分達を解放するのは
その為になにかするのは、ものすごい覚悟とリスクと・・とにかく大変な事だろうと思います。
軍事政権、独裁政権下にあってその圧制に苦しめられている人たちが
そこから自由を得るのは、並大抵のことじゃないと思います。

現在の日本は、毎日のようにきなくさい法案が飛び出したり
示唆されたり決議されたりはしていますが
まだ一応民主主義国家で
今なら、まだ、穏やかに平和的に選挙や国民の意思表示によって
裁判などの手段もありますし、国が軍国主義や独裁政権にならない前に
それを防げる可能性がおおいに残っていると思います。
なにしろ、まだ人権と平和の確立を志す日本国憲法は、今は私達の手にあります。
みんな無関心で、なるたけ面倒ごとは避けたくて
なんだか、危ういですけど、国の仕組みは、まだ、今のところ理の通るものであると思います。

間に合ううちに、権利を持っているうちに
声を出せるうちに、動けるうちに、できるだけの事は、しておいた方がいいです。
今なら、日本という国の仕組みについて
まだ間に合うのに、間に合うから、間に合わせたいと、心から思うんです。