lunedì, giugno 13, 2005

チアリーダー

壊さなければ、修理する必要も無かったと思う。
武力行使による破壊が行われなければ
復興支援の必要も無かったはずだと思う。
イラクは、イラクの人達の国だから
イラクの人達によって、生活に必要な施設も営まれて
いたのだし、それが続けられていたと思う。
武力行使に、賛成して資金提供をする国があったから
武力行使による破壊はここまで進んだのではないかと思う。
それによって機能が滞って支援を必要としている所に
攻撃している側の国籍軍に属する形での
”人道支援”の名目で自衛隊をサマワに派遣する事で
それまで中立の国だったからこそできた
民間レベルでの活動はできなくなったから
民間レベルの活動がなされていたイラクの他の場所で必要とされていた支援は
そこの人々に届かなくなったと思う。

自衛隊を今撤退させても、それだけで戦争は終わらないかもしれないが
日本が、このイラクの人々に対するアメリカ政府のやり方に
従わない姿勢を示す事で、イラク戦争に対する国際的な評価が
また少々変わるかもしれない。
アメリカ政府にプレッシャーをかけられるかもしれない。
と、同時に、この自衛隊派遣と自衛隊の現地での活動にかかる資金を
イラクで民間レベルで復興活動を支援できる人々が居るならば、彼等に、
イラクの人々による、市民レベルでの自分達による復興活動があるなら
そこに、今使われているのと同額を提供できれば
自衛隊がやるよりもよりきめ細かく彼等の希望に沿った形での復興が
進められるかもしれないと思う。

確かに、今後の自衛隊の役割を変えるための布石としている以上
今、自衛隊がイラクで積極的な戦闘への参加をするとは思えないが
それでも間接的に、戦闘行為への後押しをしていると思う。
応援になっちゃっていると思う。
だから撤退した方が良いと思う。

イラクの人たちが、あのような目に合わされているという事を
日本人の多数の感情として、肯定している、
イラクの人たちが、世界中のいろんな国の人に、
見捨てられた、殺されたり傷つけられて仕方ない存在と思われた
と考えてしまう事が、私は嫌だ。そんなの絶対嫌だ。
修復しても、修復できない事もある。
後から直しゃ何やってもいいってもんじゃないと思う。
後から直す役だけれども、壊す側の味方に立っている
という存在に対して、どういう気分になるか、考えてしまう。

発電所にしても、電化製品がある以上
武力攻撃で滞るようになった以前には、イラクの人達によって
作られて運営されていた発電所があったはずで
である以上、イラク人の中にも発電所を作り運営する事のできる人々が居るはずで
しかも彼等は今、仕事を必要としているのではないのだろうか?
そういう人が全部、移行政府やアメリカ軍に奪われてしまっているとしても(まさか)
技術を教える人がいれば、新しく作り運営できるようになれる人々は
遺されているのではないだろうか?
って、思う。

そこに居るその国の人々が、望んでいるかどうか
はっきりしない事の為に、軍隊のように見える武器を携えた団体さんを
派遣するのは、やっぱり変だと思う。
例えば、日本人ではあるが一部の人が、なんだかわからないがいきなり「私達は望む」
と外国のマスメディアに対して発言したから、だからそうなのだ、という理由で
ぜんぜんやり方や立場の違う国の軍隊、とりあえず北朝鮮でもいいや、
そこの軍隊が来て、彼等のやり方で突然、日本人の為だからとか言いながら
発電所を作ったりしだしたらびっくりしないか?
例えそれが、たまたま発電所が必要な場所だったとしても。

・・・・・そういえばこの日本は
アメリカ軍がたくさん基地を作っているんだった。
日本人の為とか、多少は言いながら(どうみても自国の戦略上の為だけど)。
なるほど、だからわからないんだ。