sabato, agosto 14, 2004

大人の方々へ

個人消費の矢印が
それでも上を向きつづけるのは当然です。
今まで並の、生活が今までより確実に高価なんです。
慣れ親しんでいた
掘り出し物のある小さなお店がどんどんなくなって
代わりに均一的な品物と、均一的な料金の
全国規模の企業の大型店舗ばかりが周囲に増えています。
個人が消費するのは、大型テレビや車ばかりじゃありません。
毎日の生活で払わざるを得ない金額が、
目に見えて上向きなんです。

倒産件数が、減るのは当然です。
こつこつと続けてきた中小企業が、軒並み倒れたら
残る企業がつぶれるにあたっての、一件あたりへのつぶす力は、
より大きいものが必要になるからです。
潰れるところがみんなつぶれちゃったから
生き血をすすってでも存続する企業の割合が多くなって
ひとつひとつつぶれにくいから倒産件数は減るんです。
必要があるとも思えないような改修工事をしたあとに
息が切れたようにつぶれるお店を見ていると
世界一大きい銀行のある国は
世界一、総人口への自殺者の割合の高い国で
それは、果たして、すばらしいことかな、と思いますけど
どうですか?

だからといって数年もすればまた、
見直し法案が審議されることは確実な年金の
うまくいっても一年当たりせいぜい数十万円の、目先のお金というのは、
大きすぎる代償をもって手にした
かけがえのない平和憲法の精神を売り渡すには
安すぎると思います。
安すぎた、になっているような気もします。