martedì, novembre 29, 2005

シュールリアリズム

このような場合に「経済的である事を追求するのが悪いのか。
それでは、不経済で高いモノを作るようにしろというのか」
という理論展開をする方は、「誠意」という感覚が
欠如しているのであろうし、
そういう人から高額の物件を購入してしまったのは、
運が悪かったな、という気がする。

これを機会に、借金(=ローン)で物を購入するという事に
もう少し慎重になった方が、良いのではないかと思う。
もし、現在あるお金で、現在あるものを購入するという形であれば
不良品なので返品する。支払ったお金は返してもらう。
という事で、話は終わったはず。
このような場合でなくても
人は、いつ何があるかわからないから
事故や病気(三大成人病以外でも)、職場の倒産など
今払える金額が払えなくなるという可能性は、
誰であってもありうることなのに
普通に、高額のものを借金で購入する事が習慣化していることに
以前から違和感を感じている。
今、購入できるだけの金額を持っていないのなら
借りてしまって返せるかどうかは、確実ではない。
余程の事でもない限り、そんな簡単に
借金で自分の生活を縛ってしまうというのはどうなんだろうと
いつも思う。
それで、職を失う事ができなくなり
物を考えて主張する事も、職場で不利になるからできなくなる。
死ぬまで忙しい毎日で、自分で自分を拘束し
わざわざ、利息で総額が高くなる
もっと安く買えるはずのものを高くして購入する。
お金がどうしても必要な時は
質屋さんで、人間以外の物、自由とか時間以外のものを
担保にして借りるのが、後々最悪にならないんでないかと思う。

なんにせよ、
何千万円ものお金を、将来的にだとしても
稼いで払う自信のあった人に対して公的資金で保証するのであれば
広島長崎の被爆者への補償や
慰安婦とされた方々への補償
台湾や、韓国の元ハンセン病の患者の方々への補償が
優先されて欲しいとか
何千万円もする買い物を決断できるだけの
能力や将来性のある人々へ、買い物の失敗のつけを肩代わりしてあげる為に、
障害者や高齢者、生活保護を必要としている方々の
今でさえ充分には程遠い、くもの糸のような支えを
むしりとるような事となってしまったら、
嫌だな、と思う。
鬼かもしれないが
買い物の失敗取引の失敗が
全て補償されるようであれば
破産して首をくくる中小企業経営者なんか居なくてすむんだる。
居なくてすむようになれば、とても良いと思うが。本気で。
そのような所まで追い詰められた場合の
国からの支援という仕組みが
あるのであれば、その部分まできてしまった場合に
今回の住居者も、救われる形になるだろうと思う。

子供が泣くと怒っている住居者を見て
とても気の毒だと思ったが
この人、今までここまで怒ったこと無いだろうな、とも思った。
戦地で泣いている子供を見ても
被災地で泣いている子供を見ても。
怒る事のできる人達だったんだな、と思って。
なんとなくね。

私は、問題の解決としては
問題に関与して、不手際で誠意の無い事をした人々
設計事務所の人も審査する人も、小嶋社長も
個人的財産も全て清算した上で
会社も倒産するまでは
その範囲で、支払われた金額に対する補償をし
それ以上の金額に関しては
金融機関に諦めていただくのが良いと思う。
つまり、住宅ローンの借主を、現在の住居者購入者から
ヒューザーをはじめとする加害側へ名義変換し
(そういう事ができるのかどうか知らないが)
それで払えなかった分は
もともとの、人にお金を貸すことで利潤を得ている事の
リスクとして当然想定内の事として覚悟があるだろう
金融機関の損とするのが、適当と思う。

正直、あまり興味ないです。この話。
皆様の大好きな小泉首相が
声を枯らして叫ぶ「官から民へ」の
当然予想されてた結果が、表出したのだる。
この場合は、審査機関が官から民へ移ったことで
審査する側が審査される側から気に入られるように
市場の競争原理の中で切磋琢磨するようになったんだね。
地震が起きて死傷者が出る前に
欠陥がわかってよかったじゃないか。
と、思っている。
本来なら一人も死傷者が出ないですんだはずが
一人、出てしまった事に
心痛を覚えている。
生きてたって死んだって、
取引先に迷惑がかかるときは、同じように迷惑はかかるよなぁ・・
でも、みんなしてきゃんきゃん吠え付くから
パニックを起こして冷静な判断ができなくなったんだろうと思う。
何十年も生きてきた人が
たったひとりで死に直面していた瞬間の
吹き付けた風の冷たさを想う。

もひとつ思ったのは
このように、崩れるマンションを作る事を
誰も止めようとしなくなった国だから
脳病牛のお肉が混入しているかもしれない
牛肉輸入が再開されれば
商品のシール貼り替え
偽表示は
間違いなく、起きるね、という事で。
毎日が、ロシアンルーレットですよ。
資本至上主義社会、ふー